芸能・アイドル

2012/07/24

Radioheadの「Kid A」を聴いたら、岡田有希子のことを思い出した。

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まず、レディオヘッドRadioheadのアルバム「Kid A」(2000年)のタイトル曲「Kid A」を聴いてください。

00年代を代表する名盤という割に異様な曲ばかり並ぶアルバム中でも、とりわけ異彩を放つナンバーですが、日本人にとっては意外に馴染み易い曲かもしれません。

というのも、1999年のTBSドラマ「ケイゾク」の主題歌「クロニック・ラブ」にちょっと似たフレーズが出てくるからですね。

主演の中谷美紀が作詞を担当し、歌っております。

この歌は坂本龍一の作曲なんですが、実は1986年に出したアルバム「未来派野郎」の収録曲「Ballet Mechanique」の歌詞を変えただけの、ただのカバー。

実は。

流石の坂本教授。どうどうの流用です(笑)。

しかもこれには続きがあって、この「Ballet」自体それ以前に発表したものを、歌詞だけ変えて出した作品なんですね。

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それが80年代のアイドル岡田有希子が、86年に発表したアルバム「ヴィーナス誕生」の中の収録曲「Wonder Trip Lover」です。

歌詞の乗せ方は上手くないけど、声の可愛さが最高の曲ですね。

そして、このアルバムを出した直後に彼女は死を選び、70年前後生まれのアイドルファンの心にトラウマを残すことになるのだが、実は冒頭に出てきたRadioheadのメンバーもみんな70年前後の生まれ。つまり彼らも岡田有希子世代だった、ってことでウロボロスの輪がつながるわけです。

だからどうした、って感じですけどね(笑)。

でも、「Kid A」の歌詞を読んでみると(まず、あれは聴きとれませんわね)、実はこういうことを歌っているんですね。

 

僕は立ち去った


嘘をつかれたんだ


僕らは晒し首で
 
君らは腹話術師を
持つ
僕らは晒し者

君らが傀儡師な
んだ

ベッドの
端っこ、陰影の中で
ベッドの端っこ、陰
影の中で
ベッドの
端っこ、陰影の中で
ベッドの端っこ、陰
影の中で

鼠と
子供達が僕について街を出るよ
鼠と子供
達が僕について街を出るよ
さあ、おいで

錯覚かもしれないけど、岡田有希子の気持ちが何だか理解できた気がするのが不思議です。

要するに、亡くなる前の岡田有希子と曲を書いていた頃のトム・ヨークの気持ちには、相通じるものがあったってことだろうけど(ま、私の思い込みに過ぎないでしょうけど)、ここまで偶然が重なることもあるんでしょうかね。

ちょっと恐ろしいね。

……
「Kid A」

レディオヘッド2000年発表の4作目のアルバム。実験的な現代音楽の難解さと、ポップミュージックの耳心地のよさが絶妙なバランスでまじりあった大傑作(初めて聴くと、大抵びっくりしますけど)。まあ、マネすると取り返しのつかないことになる、恐ろしい世界を突き進んでおります。